2017年07月20日

南沙諸島の灯台切手

領有権をめぐって、何かと話題の南シナ海の南沙(スプラトリー)諸島。
領有権をめぐる歴史と国が複雑に絡み合って、現在は、中華人民共和国、台湾(中華民国)、ベトナム(旧南ベトナム)、マレーシア、フィリピン、ブルネイが、領有権を主張している。
しかしこのうち、中華人民共和国、台湾、ベトナムは南沙諸島の全領域の領有権を主張している。
また、南沙諸島内では、特に、中国とベトナムの軍事衝突事件がしばしば起きている。

このような雰囲気の中で、2016年10月28日に中国が、南沙諸島の五つの岩礁に中国が一方的に建設した灯台を描いた5枚の切手を発行した。
今回、2017年3月に中国を旅行したので、ついでにこの切手を購入しようと郵便局に立ち寄った。

郵便局.jpg

郵便局の窓口で、このような切手を購入したいと言ったら、2階へ行けとのこと。2階は、記念切手などの展示販売をしていた。

1.2元が3枚、1.5元が2枚の5枚セットが2組で計10枚の切手。合計13.2元の額面が、20元で販売しており、なにか損したような気がするも、購入した。

陳列された切手.jpg

5枚セットが2組の灯台の切手は、台紙に挟まれたものであった。

台紙の表裏。表裏台紙.jpg

台紙の内側。切手と切手の設計者である「史淵」氏の紹介。内台紙.jpg

切手は、30X50oの大きさで、左から
額面1.2元の「华阳灯塔」の切手:クアテロン礁 (Cuarteron Reef 華陽礁)の灯台
額面1.2元の「赤瓜灯塔」の切手:ジョンソン南礁 (Johnson South Reef 赤瓜礁)の灯台
額面1.2元の「渚碧灯塔」の切手:スビ礁 (Subi Reef 渚碧礁)の灯台
額面1.5元の「永暑灯塔」の切手:ファイアリー・クロス礁 (Fiery Cross Reef 永暑礁)の灯台
額面1.5元の「美济灯塔」の切手:ミスチーフ礁 (Mischief Reef 美済礁)の灯台

切手.jpg

これらの灯台の南沙諸島をまとめてみた。

切手に描かれた灯台の南沙諸島.jpg

この南沙の切手、ベトナムが抗議するのも、道理。
領有権が定まっていない場所に灯台を建設するばかりか、切手まで発行するとは・・・。

この切手の南沙諸島の位置関係を調べた。

南沙諸島の位置.jpg

中国のネットで5つの灯台の特徴を記述した記事があったので紹介する。

クアテロン礁 (Cuarteron Reef 華陽礁)の灯台。
クアテロン礁灯台.jpg

南沙諸島のクアテロン礁(華陽礁)に位置し、薄いグレー色の円柱型鉄筋コンクリート構造で、灯台の上部は中国伝統の卍の紋様の図案で、太陽と火を表している。
高さは、50mで、2015年10月9日に竣工。

クアテロン礁(華陽礁)の衛星写真。クアテロン礁衛星写真.jpg

ジョンソン南礁 (Johnson South Reef 赤瓜礁)の灯台。ジョンソン南礁灯台.jpg
南沙諸島のジョンソン南礁(赤瓜礁)に位置し、中国伝統の楽器のラッパ状で、灯台の上部にも中国伝統の雷の紋様の図案で、自然をあがめ尊ぶことを表している。
色は、薄いグレーで、上下は赤い。高さは50mで、2015年10月9日に竣工。

ジョンソン南礁(赤瓜礁)の衛星写真。ジョンソン南礁衛星写真.jpg

スビ礁 (Subi Reef 渚碧礁)の灯台。
スビ礁灯台.jpg
南沙諸島のスビ礁(渚碧礁)の小さな中州に位置し、中国伝統文化の古代中国から伝わる易における8つの基本図像の八卦(はっけ)から設計され、8角形の台座の円柱の灯台となっている。
高さは55mで、2016年4月5日に3基目の灯台として竣工。

スビ礁(渚碧礁)の衛星写真。スビ礁衛星写真.jpg

ファイアリー・クロス礁 (Fiery Cross Reef 永暑礁)の灯台。ファイアリー・クロス礁灯台.jpg
南沙諸島のファイアリー・クロス礁の北部に位置し、「まさに盛んな中華」と名付けられ、中国伝統の文化の古代中国で3本足の青銅製の器である鼎(かなえ)から設計されている。
高さは55mで、2016年5月26日に竣工、灯台の下部は赤い。

ファイアリー・クロス礁の衛星写真。ファイアリー・クロス礁衛星写真.jpg

ミスチーフ礁 (Mischief Reef 美済礁)の灯台。
ミスチーフ礁灯台.jpg
南沙諸島のミスチーフ礁の東端に位置し、「海上の明るいろうそく」と名付けられ、海岸の燭台としてそびえている。
高さは60mで、最も高い灯台で、5基の灯台では最後に竣工。赤色の標識。

ミスチーフ礁の衛星写真。ミスチーフ礁衛星写真.jpg

いずれにせよ、領有権の主張はあるが、強引に埋立、滑走路、レーダ設備などを建設するのは、いかがなものか。
と思いつつ、切手を買ってしまったハゲオヤジです。

posted by kazuohage at 09:20| Comment(0) | 日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: