2017年10月11日

大連現代博物館

中国の大連星海広場から、最寄りの地下鉄の駅に戻る途中に、たまたま、大連現代博物館を見かけた。
4階建てのりっぱな建物で、1840年からロシア、日本、中国によって統治された大連の歴史と近代化を展示している。
大連現代博物館.jpg

大連現代博物館は2002年(平成14年)、いわゆる「愛国主義教育基地」としてオープンした博物館。当初は改革開放以降の大連市の発展を紹介するプロパガンダ施設であったそうだが、2007年(平成19年)大連市政府はリニューアルを決定し、2013年4月(平成25年)に再オープンされた。その目玉常設展が「近代大連」。ここではアヘン戦争の1840年(江戸時代:天保11年)から1949年(昭和24年)の新中国建国に至る大連の歴史を扱っている。

入場するつもりはなかったが、特に、屋外の展示物が気になった。
まず、正面に向かって右側の「蒸気機関車」。
蒸気機関車.jpg

調べてみると、「上游(しゃんよう)型蒸気機関車」と呼ばれた機関車で、炭鉱などの中国の工業用貨物蒸気機関車では最多生産だそうだ。型式はSY。
1769台が、1960年(昭和35年)から1999年(平成11年)まで製造された。
 
展示機関車の正面に説明碑があった。
機関車説明碑.jpg
「上游(SY)型蒸気機関車
1973年4月に唐山機車車輛廠工場で製造され、通し番号は0652。機関車長さは21.64m。最大幅は3.3m、最大高さは4.45m、軌間(レール幅)は1.45m、最高速度は80km/時、牽引重量は2000トン。機関車重量は75.5トン、駆動時重量は85.5トン。 2012年12月28日」 てな意味か。

この上游(SY)型蒸気機関車が、中国最後の蒸気機関車となっている。

この機関車は、中国の多くの場所で展示されているようで、調べると、現在159車両が中国各地で展示されている。

ネットで調べると、大連現代博物館に展示されているのは、
「上游型0652号机车,曾经配属于大连金州重型机器有限公司,退役后存放在大连现代博物馆,作为展品展出」
と記載されていた。
「上游型0652蒸気機関車は、大連金州重型機器有限公司にかつて配属され、退役後、大連現代博物館に展示物として展示保管されている。」 との意味のようだ。

この大連金州重型機器有限公司は、化学・石油化学・石油精製・石炭化学・化学肥料・天然ガスなどの化学工業向けに装置・設備を製造する会社らしい。

この機関車は中国の近代化を代表する一つのようだ。
この上游(SY)型機関車の基になったモデルは、満鉄の「ミカロ」型機関車だそうだ。ちなみに、「ミカロ」型機関車は、1935年(昭和10年)から終戦前の1944年(昭和19年)まで製造されたとのこと。

上游(SY)型機関車の軌間(レール幅)が、標準軌(1.435m)であるのが、気になった。
日本は、標準軌の新幹線以外のJR在来線は、狭軌の1.067m。中国東北部の鉄道網と言えば、満鉄が始まり?
日本の満鉄が標準軌を採用したのには、驚き、これも調べてみた。

中国(清)の最初の鉄道路線は、石炭輸送用として、北京市を取り囲むような河北省の唐山炭鉱から胥各庄までの全長9.7kmの短距離路線が1881年(明治14年)に開業。イギリスの技術者により、標準軌となったそうである。
ただ、ロシアの東清鉄道は、シベリア鉄道と同じ広軌(1.52m)で、日露戦争中の1904年(明治37年)から、野戦鉄道提理部が軍事輸送用に日本製の列車が通行可能なように狭軌の1.067mに改築。
しかし、満州国となってから、中国や朝鮮などに合わせて、満鉄は標準軌(1.435m)に改築したそうである。


屋外の展示物で気になった、正面に向かって左側の「大きな鉄の塊の装置」。
大型圧縮機.jpg

何気なく見ていると、展示物に「株式會社 神戸製鋼所」の文字と、中央に「菱形の中にSのマーク」。
神戸製鋼所.jpg

後で調べたら、1905年9月(明治38年)に当時の総合商社であった「合名会社 鈴木商店」が神戸の鉄鋼会社「小林製鋼所」を買収し、鈴木商店傘下の「神戸製鋼所」と改名し、発足。これが、神戸製鋼所のルーツ。
Sのマークは、鈴木のSだそうだ。
また、菱形は、鈴木商店の店主であった鈴木よねの「よね」から、菱形になったそうだ。
てっきり、神戸製鋼所の社章は、「KOBELCO」と思っていた。「KOBELCO」はブランドネームであった。

中国のネットで調べると、2台の大型往復圧縮機(コンプレッサー)であることがわかった。
化学プラント・石油精製などには、なくてはならないものらしい。
ドイツの1930年製(昭和5年)と日本神戸製鋼所の1934年製(昭和9年)の圧縮機。これらの圧縮機は、1933年(昭和8年)に創立された「満州化学工業梶vが所有していた装置だそうだ。

この「満州化学工業梶vの工場は、終戦の1945年後(昭和20年)に、この工場はソ連に接収され、主要な機械設備はソ連へ運ばれた。その後、1947年(昭和22年)に中国に引き渡され、「大连化学厂」(大連化学工場)に改名し工場として復元し、中国共産党の大型爆薬兵器工場になった。1958年(昭和33年)に、「大连化工厂」(大連化学工業工場)に改名し、後に、「大化集团」(大化集团)の一つとなった。
2012年(平成24年)に、「大化集团有限公司」(大化集团、略称:大化)は、2台の大型往復圧縮機を、貴重な工業遺産として、大連現代博物館に寄付した。
翌年の5月18日の「国際博物館日」に、落成式が行われた。
落成式.jpg

蒸気機関車のような説明碑が無かったのは、寂しかった。
大型圧縮機説明.jpg

日本の会社であった「満州化学工業梶vについて、調べてみた。
満州化学工業.jpg

中国共産党は、日本帝国が大連に構築した軍需生産機構を利用して、内戦で兵器生産をすすめ、日本帝国の負の遺産を継承するかたちで、大連での兵器生産を推し進め、内戦に勝利した。
確かに、大型往復圧縮機(コンプレッサー)は、現代中国の発展の基になったが、何かもの哀しさを感じる。

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2017年09月29日

ブラックライト その五

その四からの続き。これでブラックライトは、最終。

(18) 灯油
灯油は、ブラックライトによって、白っぽく光る。
灯油.jpg
灯油には、クマリンと言われる蛍光剤が入っている。

(19) 白いもの
北朝鮮バッジは、ブラックライトによって、白が青白く光る。
北朝鮮バッジ.jpg

修正液、テープについては、修正液は、白色から暗い(赤)紫色になる。
修正テープは、白色から青色に光る。
修正液1.jpg
修正液2.jpg

修正テープ1.jpg
修正テープ2.jpg

家の廊下の壁紙は、白色が青白く光る。
壁紙.jpg

(20) さんま
 夕食の魚にも、ラックライトを当ててみた。
焼さんまは、ブラックライトによって、皮が青白く光る。
さんま.jpg

(21) 夕飯の野菜
 夕飯の野菜にも、ラックライトを当ててみた。

ブロッコリーは、青色から、紫 または 青白く光る。
ブロッコリー.jpg

冬瓜(とうがん)は、種子が黄色から白く光り、果実は、白色から黄色に光る。
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肉・アスパラ・玉ねぎの炒めの夕飯は、アスパラが、緑から赤紅色になる。
アスパラ.jpg

(22) 薬
オロナイン軟膏は、白色が、ブラックライトによって、青白く光る。
オロナイン軟膏1.jpg
オロナイン軟膏2.jpg

褐色の遮光ビンに入った正露丸は、黒色が、茶色 または うすい黒色になる。
正露丸.jpg

(23) 人間
はさみで切り取った足の裏のマメの皮膚は、ブラックライトによって、肌色・薄い黄茶色のマメのタンパク質の皮膚は、青白く光る。
マメ.jpg

爪と歯は、ブラックライトによって、白く光る。
爪.jpg
歯.jpg

以上、ブラックライトで、身近にあるいろんな物を見たの終わりです。

posted by kazuohage at 09:55| Comment(0) | 日記

2017年09月28日

ブラックライト その四

その三からの続き。

(14) 庭のモチノキ(黐の木)の葉
葉は、ブラックライトによって、変化は無かった。
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そこで、青い色を抽出しようと、葉を細かく切って、身近にあったオキシドール、ホワイトリカー、アセトンに漬けてみた。
液体.jpg

葉をオキシドールに漬けた液は、透明だが、ブラックライトによって、暗い黄緑色になる。
オキシドール.jpg

ホワイトリカーに漬けた液は、透明な褐色。ブラックライトによって、暗い黄緑色のような暗いクリーム色になる。そして、葉は赤色。
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アセトンに漬けた液は、きれいな透明の緑。ブラックライトによって、鮮やかな赤色に変化する。
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あまりに鮮やかなので、葉を除いた。
ブラックライトによって、取り除いた葉は緑色であるが、アセトンによって濡れた部分の葉は、赤色になる。アセトンの液体は、透明の緑色であるが、鮮やかな赤色に変化する。(やや毒々しいと感じる赤とも感じられる)
アセトン葉.jpg
アセトン液.jpg

(15) 液体のもの
身近な液体に、ブラックライトを当ててみた。

メッツコーラとペプシストロングは、両方ともに、褐色から草色あるいは黄緑色になる。
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醤油は、黒色から、黄緑色になる。
醤油.jpg

お好み焼きのソースも醤油と同じく、黒色から、黄緑色になる。
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料理酒は、透明から、薄い黄緑色になる。
料理酒1.jpg
料理酒2.jpg

好物のチューハイ レモンは、透明感のある液体のためか、ブラックライトによって、多少は黄緑色になるが、鮮明ではない。
チューハイ レモン.jpg

2種類の薬膳酒(高麗人参と鹿の角の薬膳酒、周公百歳酒とタツノオトシゴと鹿の角の薬膳酒)は、ともに褐色であるが、ブラックライトによって、黄緑色になる。
高麗人参+鹿の角.jpg

周公百歳酒+タツノオトシゴ+鹿の角1.jpg
周公百歳酒+タツノオトシゴ+鹿の角2.jpg

ウイスキー角は、ビンのままでもコップに注ぐいでも、褐色が黄緑色になる。
ウイスキー角ビン.jpg
ウイスキー角コップ.jpg

赤ワインは、透明の赤が、黄緑色になる。
赤ワイン1.jpg
赤ワイン2.jpg

チョーヤの「さらりとした梅酒」は、透明のうすい琥珀色が、やや濁った草色になる。中の梅は、うすい茶色が、赤色になる。
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缶ビールは、褐色が黄緑色になる。また、缶の麒麟の赤い腹部は、鮮やかに赤く光る。
缶ビール.jpg
缶ビール麒麟.jpg

キリン鰍フキリンビールお客様相談室によると、
『この赤色部分は、他の箇所と同様に一般的な塗料で彩色(印刷)されております。
また、1889年に初めて、当時の『キリンビール』に東洋の想像上の動物である麒麟が採用された時から、腹の部分には赤が用いられていますが、ラベルデザインについての記録が関東大震災で焼失したため、デザイン決定までの経緯等正確なことはわからない状況でございます。』とのこと。

ブラックライトではないが、ここで、「うんちく」を2つ。お酒は、紫外線によって酸化し劣化するので、褐色または色付きの瓶に入れられている。
しかし、前述のチョーヤの「さらりとした梅酒」は、透明の瓶。ワンカップ大関も透明の瓶。
その理由を、チョーヤ梅酒鰍ニ大関鰍フお客様相談室に聞いてみた。
まず、チョーヤの梅酒の回答は、
『ご指摘頂きました通り、お酒にとって紫外線の影響は好ましいものではございませんが、当商品のイメージ戦略上、透明感がありライトなイメージを商品に持たせたいという点と、梅酒そのものの色を見て頂きたいという観点から色の着いた瓶を使わず無色透明瓶を使用している次第でございます。』とのこと。

ワンカップ大関の回答は、
『透明瓶を使用すると茶色や緑色と比べて光による着色のリスクが高まるの は事実ですが、ワンカップは小容量商品ですので生産から販売の期間が短いことや、開栓後、長期保存することが少ない為、劣化しづらい点が挙げられます。
その利点を活かして、中身が見える安心感を感じていただけることや、酒がそのまま見えるのでおいしそうに感じ る”シズル感”を感じていただけるといった、お客様にお酒を楽しんでいただける良い点もございます。』とのこと。

(16) キッチン周り
日清キャノーラ油は、透明の薄い黄色が、ブラックライトによって、やや透明の乳白色になる。
(写真:日清キャノーラ油)

台所のガスコンロのフードは、フィルターの白が光り、油の吸収跡は若干黄色く光る。
フード.jpg

ガスコンロ周りの壁は、ブラックライトによって、液垂れのような白っぽい黄色が表れる。
ガスコンロ周りの壁.jpg

(17) 真珠、溶岩
真珠は、ブラックライトによって、青白く光る。
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溶岩は、茶色が、青白い紫色になる。
溶岩.jpg


posted by kazuohage at 15:26| Comment(0) | 日記